劇団B級遊撃隊『戦場のピクニック~挟み込み弊録『祈り』~』

劇団B級遊撃隊『戦場のピクニック~挟み込み弊録『祈り』~』の稽古場を見学させていただきました。

この公演は姫池052スタジオで行われますが、本の構成と劇場の特性とをかなり意識した座席の配置、アクティングエリアを組んでいるように思いました。また、公演も近いということもあり、通しながらの稽古だった為、途中普通に見入ってしまいました。

今回はアドリブを多く取り入れているようなので、役者の力量が試される公演になるのではないかと感じましたが、稽古を見ている際には、途中で予定外の事態になっても非常に皆うまく立ち回れるので、安心して観られます。

『戦場のピクニック』、『祈り』、『B級遊撃隊』の三種盛り、どのような味にまとまるのか非常に楽しみです。

●演出の神谷尚吾さんの話

今回、『戦場のピクニック』と『祈り』をミックスさせるというアイデアはどのようにして浮かんだのでしょうか。
→このふたつは同じ戯曲集に載っていて、『祈り』に非常に感動したので。思い付きです。合わせてやってみたらどうなるかなと。

●二宮信也さんの話

B級遊撃隊の芝居に参加してみて、これまでの団体と違うところはありますか。
→これまでは周りに同年代が多かったのですが、今回は先輩が非常に多いです。緊張感のある中で、教科書を見ながら稽古ができるような状況です。

●佃典彦さんの話

今回、2つの話をミックスさせるということで、構成で気を付けたことはありますでしょうか。
→スペインの作家ということもあり、両方ともキリスト教の話。けど、座組にキリスト教徒がひとりもいない。そのことを無視はできないが、分かった風にやるのもよろしくない。なので同じ場面を何度もループさせて、分からないことは分からないと出していったほうが潔いと思いました。
また、これは個人的な意見ですが、書いてる途中は『戦場のピクニック』がメインだったのに、実際やってみると『祈り』がメインになってきているように感じます。「だからぼくたち努力してるのさ」という劇中の台詞が、『戦場のピクニック』の展開を含めたものに感じてきたからなんです。
そして、今回はコメディーとシリアスタッチのバランスに気を付けました。

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劇団B級遊撃隊『戦場のピクニック~挟み込み弊録『祈り』~』

出演:
佃典彦・山口未知・向原パール・上田智也・二宮信也(スクイジーズ)・竹原大二(ホワイトナイト)

姫池052スタジオ
11月20日(土)~28日(日)※24日は休演日
平日 19:30開演/土曜 18:00開演/日祝 14:00開演

詳細はこちら
http://www.bkyuyugekitai.com/